SNSや動画のコメントで誹謗中傷されたらビックリするし、怒りや悲しいといった感情が湧いてきますよね。
そして「どうやって対処すれば良いの?」と不安になる人も多いでしょう。
今回は、私が実際に誹謗中傷された時に調べたことをまとめて、誹謗中傷されても焦らずに済むように対処法を紹介したので参考にして下さい!
ゲーム配信者、Vtuber、ブログ運営者などの個人活動者向けに対処法を紹介していますが、そうでない方も参考にできると思います。
誹謗中傷は著名人限定イベントではなく、実は誰にでも来る可能性があるイベントです。
活動を続けていけるように賢く立ち回ろう!
誹謗中傷は無視するのが1番賢い
誹謗中傷とは、「誹謗=他人の悪口を言うこと」と「中傷=根拠のない悪口を言い、他人の名誉を傷つけること」が合体した言葉。上の画像を例に見ると、“下手だよな”は悪口に相当するため誹謗になります。また“下手だと感じた根拠”を提示しておらず、不特定多数が閲覧できるSNSでの投稿という事もあり、私の名誉が傷つく可能性があるから中傷にも該当するでしょう。
名誉よりも心が傷ついたけどwww
- 正当な理由や根拠を提示した悪口の場合、それは誹謗中傷ではなく批判・批評に相当する可能性があります。(言論の自由より)
- SNSでもDMなどの第3者が見えない場所での悪口は名誉毀損に当たらない場合があります。(その場合は名誉毀損ではなく侮辱に相当)
私のように無名の活動者が誹謗中傷される確率はかなり低いと思いますが、それでも実際に誹謗中傷されると悲しくなるし、「なぜ他人に悪口を言われなきゃいけないのか?」と怒りが湧いてきて何か反撃してやりたいと思う人もいるでしょう。
直接会ってボコボコにしてやりたいと思う人もいるかもしれませんねww
しかし、何とかその怒りを抑えて我慢して下さい。
見ず知らずの他人に対して誹謗中傷する人間のほとんどが暇人であるというデータがあります。(国民生活センターの記事より)
そして、それら暇人は暴言を吐かれた人の反応を楽しんでいるそうです。なかなか良い趣味してますよね。そのため、わざわざ反撃して餌を提供するのはNG。つまり逆効果ということになります。
面白おかしく言うと、誹謗中傷者には餌を与えず、無視して餓死させるのが1番賢い選択です。無視し続けることで、頭のおかしい人たちが自然に離れていく確率が高まります。
ネットの世界でも現実世界と同じように、ヤバい奴とは関わらない方が良いと言うことです。
思ってもわざわざ言ってこなくて良いのにね。
相手にするだけ時間の無駄だと覚えておきましょう。
私が経験した誹謗中傷は、ピンポンダッシュのようなケースと、わざわざSNSで記事を共有して文句を言うタイプ。どちらも暴言だけ吐いて逃げられるため、最初から相手にする必要はありません。と言いつつ、あまりの怒りに反撃してしまった過去があります…。反省。
初手を間違えると後で本当に面倒なことになるので、絶対反撃しない方が身のためです。
誹謗中傷に反撃してはいけない理由
誹謗中傷された人間の反応を見て楽しんでいる人に反撃すると、さらに面倒な事態に発展する可能性があります。
誹謗中傷がエスカレートする可能性
1番面倒なのは誹謗中傷がエスカレートすること。
誹謗中傷される度に反撃すると、次第に誹謗中傷件数が増えてくる可能があります。相手にご褒美を与えすぎて興奮させちゃった状態ですね。
それまで1件や2件で済んでいた誹謗中傷が急激に数十〜数百件以上に増える可能性も考えられるので、反撃したくても我慢するのがオススメです。
また誹謗中傷者がさまざまな反応を期待して、こちらに興味を持ち出す可能性すらあります。過去のSNS投稿を根掘り葉掘り調べられたり、ブログやYouTubeなど、活動の場に頻繁に出入りされると厄介です。
誹謗中傷されるだけで気持ちが悪いのに、さらに自分のことを調べるようになったら不快極まりないですよね。
そうなるリスクを軽減するために、ヤバい人はできるだけ刺激しないようにしましょう。
さらに、SNSやYouTubeのコメント欄などの不特定多数が閲覧できる場所で反撃した場合、「自分もご褒美もらえるかも?」と期待して誹謗中傷してくる人が増える可能性も大いにありますから、やはり無視するのが得策と言えます。(DMで直接反撃しても内容を晒される可能性があるから注意)
やり返せないのは理不尽だけど自分を守るためなら仕方ないね。
誹謗中傷された側が加害者になってしまう可能性
「100%誹謗中傷した人間が悪いのに何でこっちが加害者に?」と疑問に思う人もいるでしょう。
こちらが加害者になってしまう理由は、“過剰な反撃”にあります。
誹謗中傷されてムカついたからと言って、相手に対して汚い言葉で罵ったり、暴言を吐いて反撃すると同じように誹謗中傷していることになってしまうのです。(納得できないとは思うけど)
そうなると逆に訴えられる可能性も出てきます。
また誹謗中傷がエスカレートして耐えられなくなった場合は、最終手段として警察署に被害届を提出したり、弁護士に相談することになるのが一般的。
その際に、相手が100%悪いことを証明する必要があるのですが、誹謗中傷者に対して執拗に反撃すると「あなたにも原因がありますよね?」と受理されない可能性もあります。
こちらが潔白であり、相手が悪いことを証明するために過剰な反撃は控えた方が良いという訳です。
要するに、相手と同じ土俵に立たないってことですね。
反撃自体を推奨しませんが、誹謗中傷に対して何か言い返してやりたい場合は、可能な限り丁寧な言葉で対応すると良いでしょう。暴言の使用は絶対禁止です。
誹謗中傷されたらやるべきこと
誹謗中傷の記録を残す
誹謗中傷されたら、相手を運営に通報してブロックする前にやるべきことがあります。(必ずではないけどやっておいた方が良い)
大変不愉快極まりないと感じると思いますが、可能なら誹謗中傷の記録を残しておいて下さい。記録を残す理由は、将来的に警察や官民の相談機関、弁護士に相談する時に必要になるからです。
誹謗中傷された時にメモしておくべきポイントを下記にまとめたので参考にして下さい!
- 誹謗中傷された投稿のURL全文
- スマホアプリではなくPCで確認。
- 相手が投稿を削除したり、鍵アカになる前に記録すること。
- URLは短縮系ではなく全文。
- 投稿の内容
- 前後の脈絡(誹謗中傷された経緯)が分かると良い。
- 脈絡なく急に誹謗中傷された場合はその事実が分かるように。
- 投稿日時
- 投稿者情報
- 相手のユーザー名やID、メールアドレスなど。
- 証拠を取った日時
- PCのスクリーンショットなら自動で記録されます。
スマホではなくPCで記録を取るのがオススメです。
- ボイスチャットによる誹謗中傷は録音して記録する必要がありますが、ゲームチャット中(メッセージ/ボイス)の誹謗中傷は対応が難しいので、相手を通報&ブロックしてゲームを中断することを推奨します。
PCでスクショすれば全部網羅できるね!
ちなみに私は今後に備えて「誹謗中傷フォルダ」を作りましたww
悲しいフォルダだね…。
活動別、誹謗中傷が来た時の対処法
誹謗中傷を未然に防ぐには、YouTubeやブログのコメント欄を閉鎖したり、SNSではフォロワーのみ返信可能にしたり、あるいはSNS自体を絶ったり、特定の人しか閲覧できないように会員制にするなどの対策がありますが、誹謗中傷者のせいで自分の活動を制限されるのはあまり理にかなっていません。
ブログはコメント欄を閉鎖してもそんなに影響はありませんが、YouTubeは視聴者からのコメントがあったほうが活動しやすいでしょうし、会員制にしたら訪問者や視聴者が大幅に減ってしまう可能性もあります。
SNSだって活動報告や自身を知ってもらう広告としてできるだけ利用したいはずです。
そのため、基本的に誹謗中傷を未然に防ぐ方法は無いと思って下さい。誰でも閲覧、視聴できるから定期的にヤバい人が来るのは仕方ないと割り切りましょう。
誹謗中傷された時に焦らないよう、活動に合わせてできる対処法をまとめたので参考にして下さい。
- SNS
-
①誹謗中傷の記録を取る。②投稿と投稿者を通報。③投稿者をブロック。
- YouTube(自分のチャンネルの場合)
-
①誹謗中傷の記録を取る。②コメントと投稿者を運営に報告する。③自分の動画で投稿された誹謗中傷コメントは削除する。(誹謗中傷を無視しても他の視聴者が反応してしまう可能性があるため)④ライブ配信は可能ならチャンネル登録者のみコメントできるように設定する。
- YouTube(第3者のチャンネルの場合)
-
①誹謗中傷の記録を取る。②第3者の動画自体が誹謗中傷の場合は運営に報告(削除申請)する。コメントが誹謗中傷の場合も運営に報告する。③運営に報告しても動画やコメントが削除されない場合は官民の相談機関に指示を仰ぐ。
- ブログ
-
①誹謗中傷の記録を取る。②コメントを削除する。
※第3者のブログで自身への誹謗中傷コメントや記事を発見した場合は運営者にメールで削除要請できますが、相手が誹謗中傷にあたる記事を投稿するレベルとなると、自身で対応するのは難しいので官民の相談機関に指示を仰ぐのがオススメです。
- ゲームチャット
-
①メッセージでのやり取りはスクリーンショット。ボイスチャットの場合は可能なら録音しておく。②相手のIDやユーザー名を記録。③相手を運営に報告してブロック。
基本は相手を無視して通報とブロックでOK。ブログ運営者の場合は、自身が運営のため通報はできないので自らコメント欄を管理する必要があります。
誹謗中傷がエスカレートした場合
無視しても誹謗中傷が止まらず、自身の日常生活に支障が出ている場合や、身の危険を感じた場合は無理せず警察や弁護士に相談しましょう。
また、誹謗中傷被害の相談に乗ってくれる機関もあるので我慢せずに連絡してみてください。
もちろん、誹謗中傷の程度に関わらず相談するのも良いと思います。誰かに話すことで不安な気持ちを落ち着かせられるともありますからね。
私としては、官民の相談機関に連絡するのがオススメです。
警察や官民の相談機関に相談する
誹謗中傷の内容によっては侮辱罪や名誉毀損罪などに当たる可能性があります。刑事責任に問える可能性があると判断されれば警察が動いてくれるでしょう。
問題は、一般的な誹謗中傷ではほとんど動いてくれないこと。キツめに悪口を書かれた程度で警察が動くことはほぼないと思った方がいいです。(悪口の許容範囲は個人差がありますが…)
警察庁の公式サイトで「インターネット上の誹謗中傷等への対応」を読むと、「警察に誹謗中傷の被害を相談する前に官民の相談機関への相談も併せて検討してほしい」と書いてあります。つまり、警察が動いてくれるのは本当に最後の最後ということ。
あなたが誹謗中傷者から脅迫されていたり、身の危険を感じたりしている場合は、最寄りの警察署に直行すべきですが、そうでなければまずは官民の相談機関に連絡するのがオススメです。
そこで警察案件なのか、自身で対応できる事案なのかのアドバイスがもらえるので、誹謗中傷に耐えられない時は迷わず相談して下さい。
- 違法・有害情報相談センター
-
総務省委託事業。相談者自身で行う削除依頼の方法などを迅速にアドバイス。インターネットに関する技術や制度の専門家が幅広く対応してくれる。相談無料。
- 法務省:人権相談
-
相談者自身で行う削除依頼の方法などのアドバイスに加え、法務局が事案に応じてプロバイダ等に対する削除要請を行ってくれる。相談無料。(法務局が違法性を判断して行うものであり、判断には時間を要する場合がある)
- 誹謗中傷ホットライン
-
インターネット企業有志によって運営される一般社団法人。相談すると、インターネット上の誹謗中傷が一定の基準に該当すると判断されたものについて、国内外のプロバイダに各社の利用規約に沿った対応を促す連絡をしてくれる。相談無料。
- 警察庁「インターネット上の書き込みなどに関する相談・通報窓口のご案内」より抜粋
- 相談費は無料ですが連絡にかかる通信費等は自己負担です。
とくに、個人で活動しているゲーム配信者やVtuberの方、ブログ運営者などは官民の相談機関に連絡して指示を仰ぐのがオススメです。
何より無料で相談できるメリットが大きいですからね。
弁護士に相談する
あまりに誹謗中傷が酷い(数が多いなど)と感じる場合は、弁護士に相談するのも良いでしょう。
弁護士は刑事と民事で責任が問えるかを判断してくれますし、刑事告訴のサポートや投稿の削除依頼、加害者の特定、慰謝料の請求といった法的な手続きに対応してくれます。
問題は、めちゃくちゃお金がかかること。(誹謗中傷における弁護士費用の相場は数十万〜百万円程度とされていますが、実際の金額は相談する弁護士に見積もってもらって下さい)
大きめの会社や事務所に所属しているゲーム配信者さんやVtuberさん、超売れっ子個人活動者などの場合は、会社や事務所が対応してくれたり、個人でも金銭面に余裕があるはずなので特に問題ないかと思いますが、小さい会社や事務所に所属している活動者や、個人で小さく活動している人にはかなり厳しい金額と言えるでしょう。
私も個人ブロガーの端くれなので個人活動者の懐事情は理解しているつもりです。数十万〜百万円をポンと出せる活動者はほとんどいないと思います。
弁護士費用も含めて誹謗中傷者に請求することもできなくはないそうですが、全額返ってきた話はあまり聞きません。つまり大抵の場合は赤字になります。
また、弁護士選びも面倒でしょう。インターネット問題に詳しい弁護士を探すところから始まり、誹謗中傷の程度によっては必ずしも対応してくれるとは限りません。(弁護士は慈善事業ではないので)
また弁護士サイトによると、加害者を特定する場合(開示請求する場合)は裁判になるケースが多く、特定までには4〜6ヶ月もかかるそうでお金と時間とそれ相応の覚悟が必要になります。
正直、素人ながらに調べただけでもかなり面倒だと感じますね…。
誹謗中傷者に対して法的に制裁を下したいと強く思っている人は弁護士に相談するのが良いと思いますが、そうでなければまずは官民の相談機関に相談してから弁護士に頼るかどうかを判断しても遅くないでしょう。
誹謗中傷者が逃げ得なのは金銭面の理由が大きいかもしれないですね…。
【まとめ】誹謗中傷された時の対応
- 焦らず、慌てず相手を無視。
- 可能なら誹謗中傷の記録(スクリーンショット)を取る。
- 投稿と投稿者を運営に報告してブロック。
- 自身が運営するブログやチャンネルならコメントを削除する。
- 第3者が反応するのを防ぐため。
- 事前に誹謗中傷の記録(スクリーンショット)を取っておく。
- それでも不安だったり、誹謗中傷が止まらない場合は官民の相談機関に連絡して指示を仰ぐ。
- 誹謗中傷者が脅迫してきたり、自分の身の危険を感じた場合は警察署に直行。
- 記録はPCでのスクリーンショットがオススメです。
残念ながら、現実的に見ると誹謗中傷はやったもん勝ちです。個人で対抗するにはお金も時間もかかりすぎますからね…。頑張って対抗しても失うものばかりで得られるものは少ないでしょう。
だからこそ、とにかく相手にしないことが重要!
こちらの反応を見て快感を味わう変人に、わざわざ反撃してやるのは時間の無駄でしかありません。
ネットの世界が完全匿名だと思い込んで誹謗中傷してくる浅はかな人間に時間を取られていては、自分の活動に支障が出てしまいます。
自分を悪く言う人間に目を向けるのではなく、自分を応援してくれたり、自分のサービスを継続して利用してくれる人間に注力すべきです。
もちろん誹謗中傷が止まなかったり、自分で対応しきれない時は相談機関にアドバイスをもらいながら自分を守って下さい。
私が初めて誹謗中傷された時に調べまくった情報をまとめて紹介しましたが、参考になったでしょうか?
同じ活動者として、誰かの役に立っていれば嬉しいです!
そしてもう2度と私に誹謗中傷が来ませんようにwww
誹謗中傷なんかに気にしないで大丈夫だよ!
最後まで読んで頂きありがとうございました!